酸素談義(4)


晴子:あかりを点けたらぼんくらで〜 往人:どんな歌だっ 晴子:いややな〜、知らんのん? 「姫初め・・・闇討ち御免」や。 往人:なんだその妖しげでダークで時代錯誤なタイトルは・・ 晴子:自作やで。 往人:作ったのかよ・・ 晴子:今に売れるで、そうなったら、印税でうっはうはや〜 往人:うっはうは・・ 晴子:どや?今のうちにサイン書いたろか? 往人:いらん。 晴子:イケズやな〜 往人:ああ、イケズなんだ。 晴子:観鈴にチクるで! 往人:な、何をだよ・・ 晴子:近所の子ぉを誘拐しようとしてたり 往人:してない 晴子:学年トップな美少女を手篭めにしようとしてたり 往人:・・犯罪じゃないか・・ 晴子:一人娘が居ないのを良い事に神尾家の美人ママに襲いかかろうと・・・ 往人:するかっ!!! 晴子:うわ・・かんっぜんに否定しよったな・・ 往人:当然だ、襲い掛からないし襲い掛りたくないし襲い掛かれるほど勇気が無いんだ。 晴子:勇気百倍でごー、や。 往人:お前に襲い掛かる為の勇気なんていらねぇ・・ 晴子:ひどっ・・傷ついたわぁ・・ウチ、激傷ついたわ・・ 往人:知るか。 観鈴:ただいまー 往人:・・迎えに行く前に帰って来やがった・・ 観鈴:にははっ、観鈴ちん、一人でもグッジョブ♪ 晴子:観鈴も・・・大きゅうなったなぁ・・ 観鈴:偉い?観鈴ちん、えらい? 晴子:ああ、偉いで・・ご褒美に膝枕したるわ。 観鈴:がお・・・あんまり報われてない・・ ぽかっ ぽかっ 観鈴:痛い・・・なんでまだ完治してないのに、 また殴るような事するかな・・・ 晴子:愛情ゆえや。 観鈴:わ・・・私、そういう趣味は・・・ 往人:晴子、お前・・・ 晴子:誤解すなっ!親子間の愛情言う意味やっ! 往人:なんだつまらん 晴子:面白がられてたまるかいっ 往人:いや、てっきり漫才なのかと・・ 観鈴:漫才で殺されかけたらたまらないよ・・・・ 晴子:殺しても無いわ・・ 観鈴:でも、実際に私、病院送り・・・ 往人:聖の世話になった訳だな。 観鈴:うん・・すごく怖かった。 往人:あ?そんなに病院って怖いものなのか? 観鈴:あのね、夜なんとなく起きると 「お姉ちゃん、改造手術、まだしないの?」とか 「まぁ待て、後3日ほど経ったら、戦闘員1号さんに変身するための人体改造をだな・・」 とか言ってるの・・・ 往人:流石はグレートドクターK・・・ 晴子:危なかったんやなぁ・・ 観鈴:うん、観鈴ちん、ぴちんって感じだった。 往人::激スリリングだな 晴子:ついでに激モンキーや 観鈴:うん、そんな感じ・・ 往人:(誰が猿なんだろうか・・) 観鈴:で、やっと逃げ帰ってきたの。 往人:おいおい・・いいのかそんな事して・・ 観鈴:大丈夫、いざとなったら往人さんが守ってくれるし。 往人:守らない 観鈴:盾になってくれるって・・ゴキも手で掴んでくれるって・・ 往人:言ってない 観鈴:お医者サマが来たら、体を張ってメスを受けてくれるって・・ 往人:できるかっ! 晴子:なせばなる!なさねば 往人:成そうとしても成さない事だらけなんだ、この世の中は。 晴子:ええやんかー 往人:良くない。限りなく良くない。 聖:を、居たな、探したぞ患者クン。 観鈴:わっ、もう来た・・逃げないと・・ 晴子:あっ、観鈴っ、何所に行くのんっ!? 観鈴:にはは・・ちょっと、巻いてくるねっ 聖:ふふふ・・・可愛い妹の為、改造されてくれ 観鈴:嫌です 聖:逃がさんぞー 観鈴:きゃー たったったったっ たったったったっ 往人:・・・・ 晴子:・・・・ 往人:なんか、すごい事になってたな 晴子:もう、ウチの手に負えんかも知れん・・ 往人:?おい、何所に行くんだよ? 晴子:旅行や・・鶴来屋言うホテルに行って来る・・ 往人:何所だよそこ・・ 晴子:ウチの同期が居るんや・・そこにしばらく置いてもらう・・ 往人:この談義はどうするんだよ・・・? 晴子:あー、テキトーにやっといてやぁ・・観鈴もあんたに懐いとるようやし、問題ないやろ・・ 往人:あっ、おい、待てっ・・・・あー、行っちまったよ・・ (続く)

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